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2025年

美須々ケ丘高と県ケ丘高の演劇部 夢の全国大会へ

2026/03/18
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 全国の高校演劇部のうち、わずか12校のみ出場できる「全国高校演劇大会」に、松本美須々ケ丘高校(松本市)と、松本県ケ丘高校(同)の各演劇部が予選で見事な劇を見せて代表枠を勝ち取った。松本市内の2校の出場は初の快挙で、夏に開かれる夢の舞台に向けて生徒たちが演技に磨きを掛けている。

美須々ケ丘高校演劇部
県ケ丘高校演劇部

 美須々ケ丘高の演劇部(顧問・松﨑晃教諭、部員6人)は、第2次世界大戦でナチスドイツに迫害されたユダヤ人のアンネ・フランクが書いた『アンネの日記』を題材にした劇を上演する。主人公の女子高校生が、「キティー」ことアンネの日記を読んで将来のことなどを考える物語だ。脚本は、主人公役で部長の2年生・田野尻瑚都さん(17)の実体験を参考に、顧問の松﨑教諭、元顧問で現在は松本深志高校に勤務する郷原玲教諭、田野尻さん、卒業した3年生3人で共同執筆した。部員は少ないが強い絆を育み、今年1月31日と2月1日に開かれた関東ブロック大会で最優秀賞に輝いた。田野尻さんは「もっとみんなで劇をしたい。部の底力を見せたい」と意気込む。
 県ケ丘高の演劇部(顧問・日下部英司教員、部員16人)は、昭和61(1986)年に旧ソ連で起きたチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故を題材にした劇を上演する。台本は日下部さんが平成23(2011)年の東日本大震災に伴って起きた東京電力福島第1原発事故をきっかけに書いた。主人公が原発事故の消火活動に当たった消防士の父の足取りを追う物語で、事故発生時の混乱や集団避難をさせられた住民の不安などを表現する。関東ブロック大会では優秀賞に選ばれた。主人公役で部長の2年生・中西ほの花さん(17)は「演じる役の背景を整理し、一皮むけた姿を見せ、みんなで1秒でも長く劇をしたい」と話している。
 まつもと市民芸術館(松本市深志3)は、中信地区の高校演劇部を講座などを通してサポートしている。同館の草野広樹さんは「熱心な指導者と生徒のおかげで高校演劇が盛んでレベルが上がっている。支えていきたい」と話していた。