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2025年

松本市の商業地3年連続上昇 公示地価 宿泊施設の需要旺盛

2026/03/18
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 国土交通省は17日、今年1月1日時点の公示地価を公表した。松本市の商業地の平均変動率はプラス1.2%で、前年より0.3ポイント高く、3年連続の上昇となった。松本市街地はJR松本駅前を中心に国内外からの観光客が増え、宿泊施設などでの土地需要が旺盛だ。一戸建て住宅などを使った「民泊」用の小型物件の取引が増えるなど、新たな動きも出始めている。
 調査地点のうち松本市の商業地は16地点が上昇、1地点が横ばいで、下落はなかった。
 最も上昇率が高いのは同市村井町北2で、2.5%の上昇となった。国道19号沿いで活気があり、JR村井駅舎の建て替えや市南部地域の街の変化も好影響となって上昇幅が拡大している。1平方メートル当たり前年より1800円高い7万3300円となった。
 同市高宮北も国道19号沿いで人気があり、上昇率が高い。松本商業地で2番目となる2・4%の上昇で、同1700円高い7万3500円となった。
 同市深志1(松本駅前)は2.1%の上昇、中央1は1.8%、中央2は1.7%それぞれ上昇しており、中心市街地も土地需要は根強くある。
 中信地区を担当した、県不動産鑑定士協会の前会長で茅野不動産鑑定(松本市島立)の茅野武弘さんは「松本市街地は、インバウンド(外国人観光客)向けの宿泊需要が下支えをしている。ホテル需要が根強くあるほか、駅から徒歩圏内では『民泊投資』も多い」と話す。空き家や閉鎖した事務所、小規模なテナントなどの引き合いが多く、大規模改修して付加価値を付け、外国人グループなどが滞在できる施設にしているという。
 市街地では松本パルコや井上本店といった大型商業施設の閉店の影響が心配されたが、茅野さんは「次の店舗などが決まり、今後に期待が持たれている」とする。
 商業地は、安曇野市の平均変動率がプラス1・3%で4年連続の上昇となり、塩尻市は2年続けて横ばいだった。