渋滞緩和へ歩行者のまとめ横断を実験 塩尻市が広丘吉田の市道で効果検証
2026/03/17
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塩尻市は16日、広丘吉田の市道広丘東通線「えびの子水苑」交差点南側の信号機のない横断歩道で、交通渋滞の緩和と歩行者の安全確保を目的とした社会実験を行った。通勤・通学時間帯の歩行者が断続的に横断することで車の滞留が発生しているとみられ、交通誘導員を配置し一定数集団で横断させる手法の有効性などを検証した。
近くには従業員数が多いエプソン広丘事業所や丘中学校がある。午前7時半~8時半、横断歩道の両側に交通誘導員を置き、車を優先的に通行させ歩行者をまとめて渡らせたほか、約130メートル北側の市道交差点(えびの子水苑)の交通の流れを上空からドローン(小型無人機)で撮影した。建設課と商工課の職員が調査に当たった。
市によると、社会実験中の横断歩道の通過車両は1040台、歩行者・自転車横断者は240人。市は事前に車の渋滞の長さも調べており、えびの子水苑交差点から東側に600メートルあったのが430メートルに、西側に最長400メートルあったのが140メートルになり、交差点通過までの時間も2~7分短縮された。
断続的な横断で車両が円滑に通過できない影響が交差点内に及び、車両滞留による追突事故の危険性もある。市は付近の農地15ヘクタールを新たな産業用地として開発予定地に選定しており、地域住民からはさらなる渋滞悪化を懸念する声が、昨年秋のタウンミーティングで聞かれた。実験結果はハード整備や規制変更の検討材料にする。武居寿明建設課長は「交通渋滞の解消を図りつつ必要な整備をしていく。できる対策から順次やっていきたい」とする。



