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2025年

住民運営の図書館 10年 南木曽・よみかき交流文庫 駅前通り 本との出合い促進さらに

2026/03/14
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 南木曽町読書のJR南木曽駅前通りで住民らが運営するミニ図書館「よみかき交流文庫」が、平成28(2016)年のオープンから今年で10年を迎える。地元中学生の取り組みを元に始まり、本との出合い促進や交流の場づくりに取り組んできた。昨年6月には場所を移して再出発し、関係者は活動の継続や文庫のさらなる活用へ思いを新たにしている。

 小説や児童書など、町内外の団体・住民に呼び掛けるなどして集めた本はオープン時で約700冊あり、その後も増えている。以前の空き家から駅前通りの空き店舗に移転し、ガラス張りの壁面で通行者の目にとまりやすくなった。読み聞かせスペースも設けた。
 文庫は平成26年、木曽郡内に当時は公設図書館がなかった中、南木曽中学生が自分たちで図書館をつくろうと授業で取り組み開いたものが前身だ。駅前通りのコミュニティースペース・ミンツクにあったが、生徒が卒業し関わることが難しくなるなどして、活動に携わった住民らが引き継いだ。場所を移し同文庫名でスタートした。
 現在は約10人を中心に運営する。町内外の人や、旧中山道を巡る外国人ハイカーらが立ち寄ることもある。運営委員代表の清水醇さん(78)は、新型コロナウイルスの影響で近年は活動が停滞気味だったとし「移転して環境が一層充実したことを機に、再出発したい」と話す。
 記念企画や外部と連携したイベント開催も検討する。「『読書』の地名を持つ南木曽で、本を通した交流やにぎわいづくりをしていきたい」と見据える。
 毎週月、金曜日の午後1時~夕方ころまで開館する。午前10時から開ける日もある。郷土資料を集めており、文庫でイベントを開きたい人も歓迎する。

10年を迎えるよみかき交流文庫。場所を新たに開かれている