松本城石垣の修復に若手3人活躍 戦国期から続く穴太積みで作業
2026/03/13
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松本市が国宝松本城南東側の外堀で進める崩落した石垣の修復工事で、松本石匠組合の若手組合員3人が活躍している。いずれも石積み技能士1級の資格を持ち、松本城の石垣修理や大改修に携わってきた石匠家系の後継者たちだ。3人は「松本城の石垣を匠の技で守る」という高い志を持って作業に臨み、近く約2カ月の工事を終える。
上村組(入山辺)が工事を受注し、山口石材(北深志1)の山口隆徳さん(42)、重盛石材工務店(寿豊丘)の重盛和也さん(42)、石匠宮下(女鳥羽1)の宮下真仁さん(48)が、戦国時代から続く石積み技法「穴太積み」で修復を手掛けた。
約700個の石に番号を割り当て、コンクリートを使わずに加工なしでパズルのように積み上げた。1日に積むことができる石は20~30個が限界で、丁寧に作業を進めた。山口さんは「石の重心を制御することで耐震性に優れた堅牢な石垣になる」と説明する。
山口さんは、いずれ松本城の石垣の修復に携わる機会がくるかもしれないと考え、10年ほど前に石匠組合青年部の会合で石積み技能士1級の資格を取得するように呼び掛けた。重盛さん、宮下さんらが賛同し、資格を取得したことで、今回の工事に声が掛かった。
重盛さんは「今後も技術の向上に励みたい」と話し、宮下さんは「この経験をしっかりと継承する」と語る。山口さんは「先人たちが大切にしてきた松本城を匠の技で守っていきたい」と力を込めた。上村組の飯濵諒社長は「石積みのノウハウを持った技能者たちなので安心して工事を任せられた。匠の技で守られた石垣に注目してもらいたい」と話していた。



