ガソリン価格急騰に悲鳴 レギュラー1リットル200円超えのGSも
イラン情勢が緊迫化し原油価格が高騰する中、石油元売り会社が12日からの卸値を1リットル当たり20円以上値上げしたことにより、中信地区のガソリンスタンド(GS)の多くで同日、大幅な値上げの動きが見られた。松本市内では200円を超えるGSもあった。一方、高市早苗首相が小売価格が全国平均1リットル170円程度になるよう、19日から石油元売りに対して補助を実施する方針を示しているため、高値は「ここいっとき」とみる関係者も多い。
市民タイムスの調査だと、松本市街地の12日のGSのレギュラーガソリンの店頭価格は、客自身が給油するセルフ方式で1リットル190~193円程度、従業員による給油で同196~203円程度だった。
同市惣社でセルフ方式のGSを営む東石油(原佳範社長)は卸値の値上がり分(税込み)を価格に全て転嫁し、前日の1リットル162円から28円値上げし190円にした。原社長は「卸値は2月から1リットル8.5円上がっていたが、価格転嫁できておらず限界だった。ガソリンの暫定税率がなくなったのにそれ以上に高くなった」と嘆いた。市内の別のGSでも、卸値の値上げ分を全て転嫁し同200円にした。経営者の男性は「高いと思うかもしれないが、これだけの値上げ分をかぶるのは無理」と理解を求めた。
消費者からは悲鳴が聞かれた。市内の主婦(74)は「いつも給油する安売りのGSが在庫がなく閉店していた。車は必要なので困る」と話し、同166円に価格を据え置いているGSで給油していた。
運輸業からも心配の声が上がっている。アルピコタクシー(松本市南松本1)は松本、塩尻両市で運行するタクシー計174台のうち半分ほどがガソリンを燃料にしている。担当者は「仕入れ元と月ごとに契約を結ぶため、ただちに価格に影響することはないが、4月以降は分からない」と心配する。
今後について、松本市から大北地域にかけて複数のGSを展開する企業の関係者は「国の補助金で価格は落ち着くのではないか」と語る。「国の備蓄が250日分もあるというし、この間に世界情勢が落ち着けば」と願った。




