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2025年

松本秀峰の生徒4人が構築 AI活用の混雑状況表示システム秀逸

2026/03/10
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 松本秀峰中等教育学校(松本市)の生徒4人が本年度、同市のMウイング2階の学習スペースの混雑状況を表示するシステムを構築し、実証実験を行った。カメラに写った人数をAI(人工知能)が検出し、サイトに混雑状況を公開するシステムで、検知人数と実人数はおおむね合っていたという。地域の課題解決につながる取り組みで、生徒たちは学校の枠を超えた活動の展開も見据えている。
 生徒会活動を安定・継続的に進めるための有志団体「SKETTs」(スケッツ)のエンジニア班のうち、髙樋大雅さん(4年生)、大下千仁さん(同)、吉沢源太さん(3年生)、塩畑太朗さん(5年生)が取り組んだ。
 昨年12月中旬、学習スペースの両端にウェブカメラとミニコンピューターを置き、1分おきに捉えた画像の人数をAIで検出。過去10分の平均を取り「混んでいます」「やや混んでいます」「空いています」と3段階に分けた混雑状況を、学習スペースに置いたタブレットにピクトグラムで表示した。人数検出、混雑状況の公開でプログラミングの技能を生かした。
 昨年9月の同校文化祭で混雑表示システムを運用したところ、文化祭を見学していた若者参画課職員の目に留まった。市は、無料通信アプリ・LINE(ライン)を用いた混雑状況の把握に取り組んでいたが精度が上がらず、生徒に実験を打診した。
 AIの人数処理はその場に置いたコンピューターで行い、サーバーに送信するデータは人数の数値のみなどと、プライバシーにも配慮した。同課は、実際の運用には機材やネット環境の面で課題があるとしつつ、「課題解決に若者が動いてくれている。輝ける環境をつくりたい」と話す。
 髙樋さんは、スケッツの取り組みを後輩たちにつなげたい思いに加え、市内で高校生対象のAI講座が開かれている状況などを踏まえ、学校の枠を超えた「市の問題解決につなげる団体をつくりたい」と展望している。

混雑表示システムの実験結果を発表する生徒(右)