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2025年

妻籠宿の水舟 完成 林大生 住民と共に作る サワラの丸太で

2026/03/10
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 県林業大学校(木曽町新開)の学生が作った、丸太をくりぬいた水場「水舟」が9日、南木曽町の妻籠宿に設置された。老朽化した水舟を更新するため、町や妻籠観光協会と連携して取り組んだ。携わった幅広い世代の関係者が完成を喜び、大勢の観光客が訪れる妻籠で、宿場の景観づくりに役目を果たしていくことを願った。
 同協会が準備した長さ約2メートル、直径70センチのサワラの丸太を加工した。1~2月に2年生を中心に同校で作業し、主にチェーンソーで水舟の形を切り出した。南木曽町内の大工で、もともとあった水舟を手掛けた西尾實雄さんが水漏れ防止加工などの仕上げをした。
 関係者や地元住民が設置作業をし、クレーンでつり上げて新しいものと取り換えた。木の風合いが鮮やかな真新しい水舟に、地元の沢から引く清水が早速注がれた。
 林大2年で、南木曽出身の堀望実さん(20)は「みんなで力を合わせ、しっかりと作れた。貴重な経験をできうれしく思う」と話した。協会員で、地元の寺下区長の代田貞仁さん(55)は「存在感ある立派なものを作ってもらった。水舟に清水が流れる景観が続いていけば」と願っていた。

妻籠宿に置かれた林業大学生制作の水舟と完成を喜ぶ関係者