点字ブロック、黄色でくっきりと 全障スポに向けて松本市が改修へ
松本市中心市街地の伊勢町通りや松本中央通りなどの歩道に、弱視の人が見分けにくい灰色の視覚障害者用誘導ブロック(点字ブロック)が敷設されている。市は平成25(2013)年に設置基準を定めて黄色に統一したが、延長約1キロにわたって残っていることが分かった。令和10年の第82回国民スポーツ大会・第27回全国障害者スポーツ大会(信州やまなみ国スポ・全障スポ)に向けて市が改修を予定している。

市議会2月定例会の一般質問で川久保文良氏(開明)が「全障スポに向け、多くの観光客を迎える都市として誰もが移動しやすい環境を整えることが重要だ」と指摘。太田克彦建設部長が「全障スポのリハーサル大会(令和10年5月)までに黄色の点字ブロックに統一する整備を進めていく」と応じた。
市によると、灰色の点字ブロックは設置基準を定める前の中央西土地区画整理事業で敷設された。景観に配慮した色として灰色が採用され、25年ほどが経過している。伊勢町通りと松本中央通りの各約250メートル区間の両側に加え、松本城北側の市道や大名町通り、松本駅前の交差点にも点在する。補修する際は黄色にしている。
県視覚障害者福祉協会(松本市旭2)によると、弱視の人の中には点字ブロックを頼りに歩く人もいる。小山治秀事務局長は「白色のTシャツに黒色の文字など、少ない視野の中で探すにはコントラスト(明暗の差)が両極端の方が分かりやすい」と、市の対応を一定程度歓迎する。
ただ、信号機の音声誘導装置や、小型送受信機で位置案内などが聞けるガイドシステムなど、時代は音声に移っているという。小山事務局長は「手段を吟味してほしい。全障スポをきっかけに『松本は歩きやすい』という街づくりをしてもらいたい」と希望する。
国スポは10月1日から11日まで、全障スポは21日から23日まで開催される。松本市では国スポで陸上競技などの正式競技7種目と公開競技2種目が、全障スポでサッカーなどの正式競技3種目とオープン競技1種目が予定されている。市の試算だと、競技関係者と観覧者で国スポに計約16万人の来場が、全障スポに約5万人の来場が見込まれている。



