0000日(木)
2025年

安曇野の前市長・太田寛さんの功績しのぶ お別れ会に250人

2026/03/08
後で読む

 昨年11月に69歳で急逝した安曇野市の前市長・太田寛さんの功績や人柄をしのぶ市主催のお別れの会が7日、豊科公民館ホールで開かれた。阿部守一知事や近隣市町村の首長ら約250人が出席し、式典後は故人を慕う一般市民が献花に訪れた。
 付き合いが長かった阿部知事と、生坂村の藤澤泰彦村長が別れの言葉を述べた。
 阿部知事は、太田さんが副知事だった頃の思い出に新型コロナウイルス禍対応を挙げた。状況が刻一刻と変化し幾度となく判断に迷う局面で「知事、県民の命を守るために今、最優先すべきはこれです」と、静かに確信に満ちた口調で助言をくれたという。「その冷静にして揺るぎない判断に私はどれほど救われ、励まされ、勇気づけられたことでしょうか」と思い返し、組織の力を最大限引き出す太田さんは「県庁にとってかけがえのない存在であり、私にとっては心から信頼できる副知事だった」と、あらためて感謝を述べた。
 高校時代に同級生だった藤澤村長は、急逝の数日前に開かれた卒業50周年の祝賀会で笑顔で語り合っていた姿が鮮明に心に残っているとし「あなたはどんな立場になっても、少しも偉ぶることなく、常に周囲に心を配る人だった」と振り返った。志と友情はこれからも胸の中に生き続けるとし「太田寛さん、50年の友情に心から感謝します。本当にありがとう」と言葉を掛けた。
 太田さんには死亡叙勲として国から瑞宝中綬章が贈られ、同日に阿部知事から遺族に伝達された。市は太田さんの足跡をたどる5分半の映像をYouTube(ユーチューブ)に投稿している。

祭壇に飾られた遺影を見ながら、別れの言葉に耳を傾ける出席者