「源智の井戸を守り隊」清掃ボランティアに取り組み1年 活動の輪広がる
松本市中央3の市特別史跡・源智の井戸の清掃に取り組むボランティア組織「源智の井戸を守り隊」が、今月で発足1年を迎えた。当初14人だったメンバーは、地元・第二地区以外の市民や企業、若者が加わって39人に。月1回の清掃に20人ほどが参加するようになり活動が定着してきた。新年度からは2班に分かれ、月の活動回数を増やしてさらに取り組みを活発化させていく。
7日の清掃にも32人が参加し、井筒内の砂利に付いた藻をデッキブラシで磨いて取り除き、汚れた水をポンプで吸い出したり、水路の藻をこすり取ったりと手際よく作業に励んだ。会社としてボランティア登録しているNECネッツエスアイ甲信支店(松本市深志1)の児玉航平さん(39)は「地域に貢献したい」と汗を流し、学生時代の友人らと毎回参加している会社員・鈴木七海さん(24)=同市波田=も「この井戸の水が好き。活動後の友人とのモーニングも楽しみ」と笑顔で話した。
守り隊発足以前は地元・宮村町一丁目町会で清掃活動を担っていたが、メンバーの高齢化で難しくなっていた。守り隊顧問を務める伴吉宏町会長(81)は「町会外の人たちに協力してもらってありがたい」と感謝していた。
隊事務局は市第二地区地域づくりセンターが務めており、中條利治隊長(69)=同市渚3=は「行政との協働体制がスムーズにできたことも活動が軌道に乗った大きな要因」とする。市の補助金を活用したポンプや発電機の購入や人材集めのための広報など「市民だけではなかなか難しい」からだ。
中心市街地には観光資源や災害時の生活用水として市が平成10(1998)年代から改修・整備を進めた「まつもと城下町湧水群」の井戸が21カ所あり、源智の井戸と同じ課題を抱えているところも少なくない。同市大手5の「鯛萬の井戸」の清掃活動に取り組む大野幸俊さん(69)も7日の清掃に参加し「横の連携を広げて協力してくれる人が増えればうれしい」と話していた。




