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2025年

安曇野市「おためし住宅」終了へ 移住希望者の生活体験施設、利用好調も老朽化で

2026/03/04
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3月末で運用を終了する三郷小倉の「おためし住宅」

 安曇野市は、移住希望者が生活体験をするための施設「おためし住宅」(三郷小倉)の運用を3月末で終了する。施設の老朽化などが理由で、新年度以降は、移住相談ができる民間の宿泊施設などの利用を促す。情報収集にとどまらず、移住希望者と地域住民の交流の輪を広げる効果も狙う。

 おためし住宅の建物は2世帯分の旧教員住宅で、平成28(2016)年度に運用を始めた。移住希望者登録を行うことなどを要件に3~7日間借りられ、利用は無料。滞在期間中に移住相談や住まい探しなどを行う。
 利用は好調で、令和6年度は99件・248人(前年度比5件・19人増)の利用があった。7年度も予約枠の多くが埋まり、1月末時点で前年度並みの実績となっている。
 ただ、施設は築33年が経過して設備は老朽化。市施設の総量圧縮に向けた公共施設再配置計画では「8年度に用途の変更・廃止」としている。市は民間でも役割の代替は可能だと判断し、現施設の運用に区切りを付けた。
 市内には、移住相談に応じる民泊施設や農家民宿などが少なくとも15施設あり、経営者が県外出身者であるケースも目立つ。市移住定住推進課は、こうした施設を利用すれば暮らしの生の声が聞けるほか、安曇野で人脈をつくるきっかけもつかめるとし「『移住はこんなはずじゃなかった』という理想と現実のギャップを生まない手助けになる」と期待する。
 ただ、民間施設は有料のため滞在期間が長いほど費用がかさむ。他の自治体では1~3カ月利用可能なおためし住宅もある。同課は「中・長期の利用を想定した移住支援住宅のあり方も研究していきたい」としている。