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2025年

小水力発電事業が始動 木祖村 笹川で計画 11年度開始へ基本設計

2026/03/04
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 木祖村が進める小水力発電事業が、新年度から基本設計に入り、本格始動する。地域の自然を生かした再生可能エネルギーとして実現に向けて動き出し、県の「ゼロカーボン戦略」に沿った脱炭素の取り組みが大きく前進する。
 木曽川の支流・笹川上流部にある押出砂防堰堤(小木曽地区)付近を候補地に小水力発電所の建設を計画。発電した電力は、国の固定価格買取制度(FIT)を活用して売電する方針で、1級河川からの取水発電は県内自治体で初の事例となる。
 事業は令和2年度に可能性調査を始め、翌年度に候補地を決定。4年度に県企業局と調査協定を結んで流量観測を進め、5~6年度に生態系調査や地形測量、事業性評価を実施した。今年1月には地元漁業協同組合の同意を得た。
 8年度に業者選定や維持流量の検討、設計を行い、9年度に工事着工、11年度の完成・運転開始を見込む。建設費は約8億5800万円で、公営企業債のほか県のエネルギー自立地域創出支援事業補助金(上限1億円)を充てる。発電量は毎時190~200キロワットで、一般家庭約380世帯分に相当し、地元の小木曽地区の電力需要をほぼ賄える規模となる。
 新年度当初予算には関連費用1100万円を計上した。奥原秀一村長は「源流の地・木祖村だからこそできる水を使ったゼロカーボンの取り組みで、小水力発電で先鞭をつけられる意義は大きい」と話している。

押出砂防堰堤がある笹川上流部。この付近を活用した小水力発電計画が本格的に始動する