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2025年

こども食堂を防災学ぶ場に ホットライン信州が力

2026/03/01
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 NPO法人ホットライン信州による「信州こども食堂inまつもと」が28日、松本市本庄1の松本駅前記念公園などで行われた。月に2回開く会場では、災害対応の企画に力を入れている。備蓄に向く食品の試食や配布、持ち運びできる太陽光発電パネルやポータブル電源の展示などがあった。
 火や水を使わずに調理できる発熱剤付きの牛丼の試食があり、電池で動く電子レンジで温めたたいやきが振る舞われた。水がセットになった保存性が高い非常食セット、携帯簡易トイレの配布もあった。
 クイズ形式で災害時の行動の知識を増やすコーナーが設けられ、同法人の防災士が説明に当たった。家族5人で訪れた松本市波田の会社員・藤原亜紀さん(33)は「非常食をストックしてはいる。この会場では、家庭での備蓄の優先順位が低い菓子などを試す機会を得られるのが助かる」と話した。
 災害対応の企画に力を入れているのは、災害時に生活弱者の被害が大きくなりがちなこと、さまざまな人が集うこども食堂の会場での出会いが災害時の支え合いにつながると期待できることなどの理由がある。日本民間公益活動連携機構が休眠預金を活用して配っている助成金を活用し、この3年間で機材などを充実させた。
 配布した物資は、消費しながら災害に備えて一定の在庫を確保するローリングストックにつながる。ホットライン信州の青木正照専務理事は「何かあった時に助け合い、支え合う気持ちを、こども食堂を通じて培っていきたい」と話していた。

災害対応の食品を配るコーナー
災害対応の食品を配るコーナー