巨大建物は卵形消化槽 地上高16.3メートル最大内径16メートル 両島浄化センターに建設 松本市、9年度中の稼働目指す
2026/02/27
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松本市両島の下水処理場・市両島浄化センターの敷地に、卵形の巨大な建物が建設されている。卵形消化槽と呼ばれる地上高16・3メートル、最大内径16メートル(容量2700立方メートル)のタンクとなる。近く足場が取り払われる見通しで、コンクリートで覆われた構造物がひときわ目を引きそうだ。卵形消化槽の建設は、国内では約10年ぶりという。
卵形消化槽は汚泥を40度弱に加温してかくはんし、汚泥量を減らすとともに、発生したガスを発電設備に送る。平成10(1998)年度建設の既存の卵形槽がかくはん機などの設備を更新する必要があり、隣接地に令和6年から建設している。
近年は、卵形槽と同じ働きをする、建設費が比較的安価で工期が短い円柱形の鋼製槽が登場しているが、寒冷地での建設実績がなく、保温性などを重視し卵形槽を採用した。9年度中の稼働を目指し、総事業費は約27億1200万円と巨費を投じる。
工事に当たっては、オーストリア・RSB社が開発した型枠工法を導入し、1回のコンクリート打設量を大幅に増やして工期短縮を図った。稼働後は2槽を動かす予定。
発電した電力は売電を行っており、年約8000万円の収入にもなっている。市上下水道局下水道課の社本英夫課長補佐は「下水道はあって当たり前のインフラ。整備を通し、安定的な下水処理を維持していきたい」と話し、下水道事業への理解を求めている。




