明科の下水施設 統合に遅れ 犀川右岸2施設 アクアピアに接続へ 財源確保が課題
2026/02/27
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安曇野市は明科地域の犀川右岸の下水道を、豊科田沢の県犀川安曇野流域下水終末処理場(アクアピア安曇野)に接続する工事を進めている。人口減を見据え、施設の維持管理経費削減を図る狙いで、令和8年度末の工事完了を目指す。ただ、事業費の5割は国費負担だ。全国で下水インフラの老朽化が進む中、自治体間の予算獲得競争が激化しており、財源確保が課題となっている。
現在、明科地域には犀川右岸に明科(東川手)と生野(同)、左岸に川西(七貴)と押野(同)、中村(南陸郷)の各浄化センターがある。平成9(1997)~13年に相次いで整備されたが、令和5年度時点の5施設の維持管理費は年間約9000万円に上る。明科地域の今月1日時点の人口は、安曇野市発足当時の平成17年10月比で26%減っていて、市は28年度策定の下水道事業経営戦略に浄化施設の統廃合を盛り込んだ。
犀川右岸の2施設をアクアピアに接続する工事は令和4年度に事業化。総額約19億円の事業費がかかるが、事業完了後50年までの総経費で見ると、年間約1000万円の削減が見込まれる試算だ。
経営戦略では令和17年度末までに犀川左岸の3施設も川西の1カ所に統合する計画だ。ただ、本年度に完了予定だった中村と川西の接続工事は現時点で事業化できていない。
右岸の接続工事も元々本年度に完了する予定だったが、事業期間を延長していて、工事の進捗率は7割にとどまる。市下水道課の担当者は「8年度末には何とか完成させたいが、国費がなければ先送りせざるを得ない」と苦しい胸の内を明かした。




