中林梧竹の書 企画展に追加 三郷の貞享義民記念館 市民が所蔵する3点
2026/02/26
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安曇野市三郷明盛の貞享義民記念館で3月1日まで開催中の書家・中林梧竹(1827~1913)の企画展に、市民所蔵の扁額2点と掛け軸1点が追加展示された。安曇野・松本平を訪れた中林が、地域の有力者と交流した様子がうかがえる貴重な史料だ。
企画展開催を報じた1月30日付の市民タイムスの記事をきっかけに、安曇野、松本、塩尻の各市民から「作品を所蔵している」との連絡が記念館に9件相次いで寄せられた。
追加で展示したのは、「興来筆随」「杏華春雨」の扁額と、「雲渓一帯浄無沙」から始まる七言絶句の漢詩の掛け軸で、所蔵する市民から借りて飾った。
中林は明治19(1886)年と同32年に松本地方に来訪。作者を示す落款印や署名などから、扁額は19年に、掛け軸は32年に書かれ、地元の有力者に贈られたものと推定される。
中林の祖先は松本の中林村(現松本市筑摩付近)出身とも伝わる。多くの作品が松本平に残されていることが分かり、同館の寺島俊郎館長は「自分のルーツがある場所を大事にしていたのでは」と推察している。




