かみ合わせと転倒に因果関係? 松本歯科大のグループが研究
2026/02/25
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松本歯科大学(塩尻市広丘郷原)の鷹股哲也特任教授を中心とする研究グループが、寝たきりの原因の一つとなる高齢者の転倒に焦点を当て、かみ合わせとの因果関係を研究している。「奥歯のかみ合わせが悪いと転びやすい」との仮説を立てて、かみ合わせの重要性を立証しようとしている。24日に県シニア大学卒業生の協力で調査に取り組んだ。
研究グループは鷹股特任教授、歯科技工士の佐藤雅法さん、同大学病院理学療法士の岡崎瞬さんの3人で、いずれも県スポーツデンティスト協議会員。1年ほど前に調査研究をスタートさせた。
24日は松本市島立の県松本合同庁舎で行われ、県シニア大学の呼び掛けに応じた11人が参加した。残っている歯の数を確認したり感圧シートをかんでかみ合わせの圧力を測定したり、体のバランス機能を調べたり加速度センサーを付けて歩き方を測ったりした。
協力した朝日村の女性(76)は「健康状態が確認できれば今後に役立つと思って参加した。今の健康状態をできるだけ長く維持したい」と動機を語っていた。週3日は1日7000歩を目標に散歩しているという大町市の男性(73)は「得られたデータを有効に使ってもらえたら」と研究に期待していた。
今後はさらに調査数を増やし、学会での発表に向けてデータをまとめる予定だ。岡崎さんは「かみ合わせが1%でも関係していることが分かれば、かみ合わせを改善することで転倒リスクを避けることができるかもしれない」と期待する。



