「民芸」誕生100年で記念展 松本市美術館で
2026/02/23
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思想家・柳宗悦らにより「民芸」の言葉が大正14(1925)年に生まれ、翌年発表されてから100年となることを記念した展示が、松本市美術館(中央4)で行われている。「民藝誕生と松本 暮らしの美をつくった人々―三代澤本寿・丸山太郎・池田三四郎・柚木沙弥郎―」と題し、所蔵品を中心に民芸のまち・松本の礎を築いた作家や今も受け継がれる精神を紹介している。5月31日まで。
2室にわたり展開し、第1室では柳の随筆原稿やともに民芸運動を推進した陶芸家・濱田庄司、版画家・棟方志功らの作品30点が並ぶ。
第2室では外部協力の作品も多数加え、松本の民芸運動の中心的な担い手4人の創作や仕事に光を当てた。松本出身の三代澤の型絵染、松本民芸館創設者・丸山の卵殻細工、松本民芸家具創始者・池田の家具製品のほか、旧制松本高等学校で学びゆかりの深い柚木最晩年の大型染色作品など20点を展示している。
柳らの民芸運動が全国に広がり、松本ではものづくりの伝統的な技術を背景に三代澤、丸山らの尽力で昭和21(1946)年に日本民芸協会県支部が発足。指導者がたびたび足を運び、手仕事が発展していった。
担当学芸員で、大学の卒業論文のテーマで松本の民芸を取り上げた北原麻椰さん(24)は「民芸は松本の魅力の一つ。美術館の展示からまちに出て根付いているものを体感してもらえれば」と話している。



