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2025年

屋敷林や古民家の保全、再生考える 安曇野でフォーラム

2026/02/22
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 安曇野の代表的な景観・屋敷林の保全を考える「安曇野屋敷林フォーラム2026」が21日、安曇野市の穂高交流学習センター・みらいで開かれた。市民団体「屋敷林と歴史的まちなみプロジェクト」が主催。富山県の散村集落を研究している京都大学の金田章裕名誉教授が基調講演を行い、同県砺波平野の散村集落・屋敷林の成り立ちや、現代における保全の課題を紹介し、約40人が耳を傾けた。

基調講演をする金田名誉教授
基調講演をする金田名誉教授

 金田名誉教授は庄川の扇状地上に散村集落が立地すると説明。扇状地上には河川の作用によって表土が堆積し、加賀藩が竹の採集地とした「御藪」が住居敷地内に立地するなど、植生が豊かだったとした。砺波平野の屋敷林は御藪が起源だと指摘し、植木は建築資材や燃料、農業資材などに活用されていて「砺波の人は屋敷に里山をつくっていた」と例えた。
 現代においては所有する農地を集落営農組織に預けて離農する人が増加しており、農家住宅の維持に影響を与えていると指摘。散村集落に分譲住宅地が進出していることも課題に挙げた。
 後半のパネルディスカッションではプロジェクトリーダーの場々洋介さんらが登壇。屋敷林の落ち葉拾いボランティアなどの取り組みを紹介し、保全への課題を探った。
 場々さんは「安曇野の景観をなす屋敷林や古民家の保全や再生のきっかけにしたい」と話していた。