0000日(木)
2025年

空き店舗の有効活用後押し 松本市が新年度 補助や融資制度新設

2026/02/20
後で読む

 松本市は新年度、市街地活性化策として商店街の空き店舗の改装費を補助し、創業や事業拡大を支援する制度を新設する。さらに中心市街地での民間投資を促進するため、改装費や物件取得費などの設備投資に使える融資制度「ビルドアップ松本資金」を新設し、信用保証料の一部を補助する。いずれも新年度一般会計当初予算案に関連経費を計上しており、商業振興を手厚く後押しする。
 空き店舗の改装支援は、3カ月以上空いている店舗で1階か2階が補助対象となる。借り主は市外の人でも構わないが、新規開業か事業拡大に限り、移転は対象にならない。中心市街地や駅周辺など都市機能誘導区域内の店舗が条件で、補助率は3分の1以内、上限100万円。
 特徴的な試みとして、借り主だけでなく、貸主も制度を利用できるようにした。空き店舗を貸し出しやすいように、原状復帰や空きスペースの仕分けといった改装も補助する。
 ビルドアップ松本資金の融資限度額は1億円で、融資期間は15年以内(据置2年以内)、補助率は信用保証料の5分の4となる。空き店舗の改装支援と一緒に利用でき、開業資金が足りない場合は融資で賄うことが可能だ。
 市と松本商工会議所が中心市街地の18通りで調査した空き店舗率は、令和2年以降は10%ほどで推移している。通り別では、6年度はうら町が38・6%で最も高く、今町は17・9%、松本駅前は8・4%、縄手は0%と場所によって差がある。
 制度はともに4月1日からの運用開始を目指す。市商工課の担当者は「空き店舗を有効活用することで街なかのにぎわいを創出したい。二つの制度で手厚くサポートする」と話している。

空き店舗の増加が目立つ「うら町通り」。空き店舗率は38・6%に上り、課題となっている