希少動植物のデータ収集 松本市が新年度に奈川地区で
2026/02/19
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松本市は新年度から、希少動植物の状況を把握して効率的な保全活動につなげるための「市生物データベース」の作成に乗り出す。自然環境の保全や調査に取り組む個人・団体でつくる「松本生物多様性連絡協議会」(会長・伊藤建夫信州大学名誉教授)と協働で市内を調査し、市山と自然博物館(蟻ケ崎)にデータを蓄積していく計画で、初年度は奈川地区で実施する。
市は「生物多様性モニタリング調査」で平成29(2017)年から市内5カ所を順番に調査しているが、それ以外の場所のデータがないことから、気候の変化などで生物を取り巻く環境が著しく変化している中、体系的な取り組みに着手することになった。5カ所の中には市特別天然記念物に指定されている希少種のチョウ「奈川のゴマシジミ」も含まれているが、新年度の調査では奈川地区のそれ以外の動植物についても調べる。市は新年度当初予算案に調査費用50万円を盛った。
チョウの専門家で協議会のアドバイザーを務める那須野雅好さん(66)は「ゴマシジミのような草原種のチョウは、人間が定期的に草刈りをして草原環境を保たないと生きていけない。調査は地域住民の暮らしや保全のあり方を考える機会になると思う」と話している。




