三九郎の「必須アイテム」ヤナギの枝 安定供給目指し栽培スタート
2026/02/16
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安曇野市明科七貴の農業・小松智章さん(44)が、松本市波田の畑で、小正月の伝統行事・三九郎(どんど焼き)で団子を焼くのに使うヤナギの枝の挿し木栽培を試みている。ヤナギは里山や河川敷にありふれていたが、近年はヤナギを行事に提供してきた山林所有者らが高齢化するなど、安定供給が難しくなってきている。小松さんは農地で安定生産し、伝統行事の存続に貢献できればと願っている。

三溝に借りた約20アールの畑に長さ約15センチのヤナギの若木を挿して育てる計画だ。試験栽培の結果、最初の1年間で1株当たり2、3本の枝が採れ、その後は採取量が増える見通しだ。当面は3000株を植えて年間1万本の出荷を目指す。
6年前に花木栽培などの農業を始めた小松さんは、三九郎用に山林からヤナギの枝を採取し直売所に出荷している農家の人たちがだんだん年を取って、出荷が先細りしつつある現状を知った。借りた畑はかつて桜などの花木栽培が行われ、荒廃していた。ヤナギもあり、小松さんは丹念にせん定を重ね、若木を安定採取できる体制を整えた。
10日に挿し木の植え込み作業が行われた。小松さんは「ヤナギの枝は三九郎行事に欠かせない。足りない物を生産・供給することで、伝統行事の継承にお役に立てれば」と話している。



