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2025年

手術ロボットで若手育成 信大病院呼吸器外科 最新医療設備を導入

2026/02/15
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 信州大学医学部付属病院呼吸器外科(松本市旭3)は、昨年10月に導入した最新鋭の国産手術支援ロボット「Saroa(サロア)」を活用した外科医教育に取り組んでいる。サロアでは、手術する医師は操作席前の大型モニターを見ながら離れた場所にあるロボットアームを操作するため、若手医師や学生もそばで見て学ぶことができる。最新医療設備の導入で若手医師の定着を促し、地域に外科医を増やす取り組みだ。
 サロアは、医療機器研究開発ベンチャー・リバーフィールド(東京都港区)が3年前に開発した。大型モニターとロボットアームを操る医師の手に臓器などをつかんだり触ったりする感覚が伝わるのが最大の特長で、信大病院を含め全国10の病院が導入している。
 13日に報道機関向けのデモンストレーションが行われ、サロアを操作する同病院の清水公裕呼吸器外科長(57)を信大医学部4年生の学生4人が囲み手技を学んだ。愛知県一宮市出身で将来は長野県内で働きたいという葛谷俊輔さん(23)は「最先端医療に触れられることは、ここに残りたいと思う契機になる」と話していた。
 信大病院はサロアを活用して昨年12月から今年2月までに肺がんなど5例の手術を実施。来月から消化器や子宮の腫瘍の手術にも活用する。デモンストレーションにはリバーフィールドの只野耕太郎社長(45)も訪れ説明に当たった。清水科長は「国内の企業なのでこちらの要望を伝えやすい。さらに進化させてもらって若手医師の育成に活用していきたい」と話していた。

清水科長が、ロボットアームを操作してイクラをつまむ様子を見つめる信大医学部の学生たち