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2025年

猫の保護活動に奮闘30年 塩井乃湯を経営する田中さんに「応援団」

2026/02/12
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猫の保護活動を続ける田中さんと支援する今村さん(左)。Tシャツのイラストは保護猫「チビチャ」がモデル

 松本市大手3の銭湯・塩井乃湯を経営する田中洋子さん(74)は約30年にわたって、不幸な猫を減らす活動に力を尽くしている。田中さんを助けようと、有志グループ「塩井之猫」が発足し、作業の手伝いと経費支援に乗り出した。オリジナルTシャツを販売し、売り上げを田中さんの支援に充てる。

 田中さんは平成9(1997)年から松本で猫の保護活動に取り組む。捨て猫や、多頭飼育の崩壊した劣悪な環境の猫を救うため、不妊・去勢手術、餌やり、掃除などの世話を続けてきた。自宅に設けた保護用施設「シェルター」で、新しい飼い主を見つけられない猫の面倒も見る。
 仲間や行政と連携はしているものの、多くの経費と労力を自分で負担している。現在は多頭崩壊の現場と、シェルターを合わせて40匹ほどの猫を世話しており、1カ月の経費は15万円を超える。
 3年前に神奈川県から、塩井乃湯の近所に移り住んだ今村友美さん(51)が、田中さんの奮闘ぶりを知って支援に動いた。今村さんは神奈川県で猫の保護活動をしていた経験がある。ボランティアを募って昨年に「塩井乃猫」を結成、保護猫のグッズを販売して田中さんの活動費を助ける事業も立ち上げた。
 田中さんは「飼い主が高齢になって施設に入り、猫の面倒が見られなくなったケースを見てきた。年を取り、私自身が同じことにならないか不安だった」と話し「猫の神様がくれた出会い」と今村さんに感謝する。塩井之猫の活動は、新たな保護猫の受け入れではなく、田中さんの支援を目的としており、今村さんは「洋子さんが関わる猫が全て幸せに一生を終える日を目指し、力になりたい」と話している。
 Tシャツは塩井乃湯の番台とオンラインで販売している。