巨大草履に変わらぬ祈り 松本・両島で「お八日念仏と足半」
2026/02/12
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巨大な草履を編んで悪病神を驚かせ、厄災を払う伝統行事「両島のお八日念仏と足半」が11日、松本市両島で行われた。江戸時代初期より360年以上続く伝承とされ、市重要無形民俗文化財や国選択無形民俗文化財にも指定される。両島八日念仏足半草履保存会に地元の小学5、6年生を加えた約30人が、一年の無病息災を祈りながら取り組んだ。

鎌田地区公民館に大量のわらを運び入れ、幅約90センチ、長さ約130センチの草履一足と数珠回しに使う縄を約3時間かけて編み上げた。隣の両島公民館に移って名号軸などと共に草履を祭壇に掲げると車座になり、かねの音に合わせて「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えながら数珠を回した。
始めは大人が木の数珠で、次は児童がわらの数珠で行い、最後は大人がわらの数珠回しで締める。一連の内容を終えると二手に分かれて南北の集落境に移動し、外から来る者の目に留まる場所に片足ずつ草履を掲げた。
農事の開始に先立つ行事としてかつては2月8日に行ったが、現在は住民が参加しやすい祝日の11日に実施している。鎌田小6年生の鎌倉翔太君(12)は「みんなが伝統を守ろうとしていてすごい」、保存会の井口幸信会長(69)は「新たな担い手を育てながら末永く続くように」と話していた。



