松本市予算案1149億円 過去最大 新年度一般会計4.2%増 人口定常化重視
2026/02/11
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松本市は10日、新年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は1149億8000万円で、人件費の増加や公共施設の大規模改修が重なり、前年度比で46億2000万円(4・2%)増となった。1000億円を超えるのは6年連続で、過去最大だった昨年度を更新した。政策面では人口の規模と世代バランスを保つ「人口定常化」を目指す施策や、6月から徴収が始まる宿泊税を活用した事業などに重点を置いた。
歳入の35・6%を占める市税収入は給与所得の増加による個人市民税の伸びなどを見込み、前年度に比べて18億8700万円(4・8%)増の409億3600万円と過去最大となった。市税収入が当初の段階で400億円を超えるのは初めてとなる。
歳出は、五つの重点戦略(人口定常化、新交通、市街地活性、地域拠点、グリーン・デジタル)に重点配分し、合わせて80億1146万円を計上した。
予算規模を押し上げた主な要因は職員の給与引き上げに伴う人件費の大幅な伸びで、前年度比約11億9200万円の増加。さらにハード事業では、まつもと市民芸術館(深志3)の大規模改修に17億4700万円、市が管理運営する一般廃棄物処分場のエコトピア山田(島内)の再整備に5億8300万円を計上した。松本観光コンベンション協会の体制を再構築して宿泊税を活用する事業主体とし、観光振興を図る諸施策に1億5000万円を充てる。
令和8年度末の市債(借金)残高は前年度末に比べて7億6200万円減の711億6800万円、預貯金に当たる基金残高は350億円を、それぞれ見込む。
臥雲義尚市長は10日の定例記者会見で「インフレ社会に対応し、未来志向の投資と財政の持続可能性を考慮した上で、バランスの取れた予算を配分した」と説明した。



