松本市図書館の「リサイクル本」ネットで転売 無償配布悪用で禁止呼び掛け
2026/02/07
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図書館での役目を終えた除籍本を市民に無償で譲る、松本市図書館の「リサイクル本」が、まとまった冊数でインターネット上で転売されていることが確認された。法的な罰則はないものの、税金で購入された公共財産としての図書は、除籍後も非営利の個人利用に限ることを条件に無料配布されている。モラル違反が横行すればリサイクル本の廃止もありうるとして、同館は禁止を呼び掛けている。
市中央図書館の職員が昨年11月に、フリマアプリ「メルカリ」で転売されている市図書館の除籍本を見つけた。調べたところ、メルカリ以外のサイトも含めて複数のアカウントから同館のリサイクル本が売りに出されていた。中には定価以上の価格で売られ、既に購入されたケースも。まとまった冊数の転売の確認は初めてだが、過去の除籍本も含まれていたことから、これまでにも行われていた可能性があるという。
リサイクル本の無償配布は秋の読書週間前後に実施される人気事業で、市図書館各館に毎年計1万冊前後が並べられる。会場では個人利用に限る必要や転売禁止が呼び掛けられ、同意を前提に市民が自由に持ち帰ることができる仕組みだ。ただ、古本の販売が実店舗の古書店からネット上へと広がる近年は、無料で手に入れた除籍本を売買するケースが全国で後を絶たないという。
市図書館は市内各館に転売厳禁や出品取り下げを求めるチラシを掲示した。担当職員は「今後も市民の期待に沿った配布事業を継続するため、悪用せず読み物として利用してほしい」と話している。




