少数民族の絵画と詩を紹介 豊科郷土博物館で企画展 露・ショル族の悲哀伝える
2026/02/05
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ロシア・シベリアの森林地帯に暮らす少数民族「ショル」の作家が手掛けた絵画と詩の企画展が4日、安曇野市の豊科郷土博物館で始まった。「ショルのこころ」と題し、文化や経済の中央化で失われつつある言語と精神世界を紹介している。15日まで。
東京大学付属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門が主催する移動展。同研究部門の特任研究員アクマタリエワ・ジャクシルクさんと、豊科郷土博物館の元学芸員で跡見学園女子大学名誉教授の民俗学者・倉石あつ子さんに交流があり、北海道に続く開催地となった。
ショル族の芸術家アルバチャコワ・リュボフさん(62)が制作した絵画と詩を26枚のパネルで展示している。ショル族は1万人ほどいるが、日常的にショル語を使う人は1割ほどという。「愛する人たちの間で/母国語が聞こえない/年々、私たちの姿も/異質なものになっていく」といった詩と深い色彩の絵画が、消失の危機にある民族の悲哀を伝える。パネルのQRコードを読み込むと、ショル語の朗読を聞くことができる。
郷土博物館の宮本尚子学芸員は「少数民族の現状を理解し多文化共生を考えるきっかけになれば」と話している。開館時間は午前9時~午後5時(9、12日は休館)。観覧無料。
14日午前10時からアクマタリエワさんの講演会がある。定員30人で若干空きがある。希望者は同博物館(電話0263・72・5672)に問い合わせる。

シベリアの少数民族ショルの精神世界を表現した絵画と詩が並ぶ企画展



