0000日(木)
2025年

熊の住宅地出没を想定 緊急銃猟 初の対応訓練 県、市町村・猟友会員向けに

2026/02/03
後で読む
民家の2階に見立てたスタンドから模擬銃を構える参加者

 県は2日、塩尻市総合体育館・ユメックスアリーナで緊急銃猟を想定した県主催では初の熊出没対応訓練を行った。緊急銃猟は人の日常生活圏に熊やイノシシが出没した際、市町村長の判断で猟銃を使って捕獲・駆除できる新たな制度で、周辺市町村の担当者や猟友会員、警察官など約70人が参加してその手順を確認した。
 参加者が数チームに分かれて机上訓練を行った後、参加者を代表して、市職員や市猟友会員、塩尻警察署員を中心としたチームが緊急銃猟のシミュレーションを行った。
 市内の住宅に隣接した、ブドウ園にある農業倉庫に熊が入り込んだ状況を想定して訓練を進めた。参加者は、住民に危害を及ぼす恐れがないなど、緊急銃猟を実施するための四つの条件を確認した後、住民の避難や周囲道路の交通規制といった安全対策の手順を確認した。民家の2階から熊を狙撃することを決め、猟友会員が民家に見立てた体育館のスタンドから模擬銃を構えた。
 市は緊急銃猟を含んだ熊対応マニュアルの策定を進めており、4月から運用を開始したい考えだ。訓練で現場指揮者役を務めた、市耕地林務課の田下高秋課長は「さまざまな関係者が短時間で意思疎通を図る必要がある点に緊急銃猟の難しさを感じた。さらに態勢強化を進めたい」と話していた。
 県は塩尻のほか、年度内に松川村など4会場で同様の訓練を行う。市町村が実施する訓練も支援していく。