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2025年

免許センターで人命救護 県警が感謝状 桔梗ケ原病院前院長・医師の園原和樹さん

2026/01/31
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感謝状を手にする園原さん(左)

 中南信運転免許センター(塩尻市宗賀)で昨年末、意識を失った60代男性を救護したとして、桔梗ケ原病院(同)の当時病院長だった医師の園原和樹さん(51)が29日、県警中南信運転免許課から感謝状を贈呈された。免許更新でたまたま居合わせた。園原さんは認知症の疑いがある人が免許更新を希望した際などの診断を年間100件ほど手掛けている。その経験から「車は生活になくてはならいもの。でも何か起きてからでは遅い。心配を感じたら早めに相談してほしい」と呼び掛けている。
 倒れた男性は救護中に意識を取り戻して帰宅しようとしたが、園原さんが説得し、自身の車で近くにある桔梗ケ原病院に送り、検査を受けてもらった。園原さんは現在、同病院を運営する医療法人の事務局長を務めながら、医師としても勤務している。男性のサポートを続けており、免許を今後どうするかといった相談に乗っている。
 園原さんは、県内の医療機関や運転免許センター、教習所などで組織する県障がい者運転支援連絡会の代表を務める。家族や公安委員会の依頼を受け、各機関と協力して、認知症によって運転に支障があるかなどを診断している。
 早期自主返納の意識が高まったこともあり、診断後、納得して更新を諦める人が以前よりも多いという。ただ、生活が一変することから、準備期間を設けながら、その後の暮らしを一緒に考える姿勢を心掛ける。「免許を諦めるのではなく、自分から『卒業する』という意識を持ってもらえたら。これからもみんなで協力して支えていきたい」と話している。