受験シーズンの衆院選 受験生「投票に行く暇ない」と困惑
2026/01/30
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衆議院議員選挙(2月8日投開票)は、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初めて、受験シーズンの日程となった。高校3年生などの受験生にとっては志望校合格が最優先課題で、投票は二の次になるのが実情だ。各選挙管理委員会は、急な選挙日程で事務に多忙を極めている状況もあり、控えめな啓発にならざるを得ない状況となっている。
「投票に行く暇がない」。松本市内の高校に通う3年生の女子生徒は、2月3日に始まる私立大学の受験に向けて猛勉強中だ。初めての選挙で、投票に行くには候補者や政党の訴えを知る必要があるが「誰に投票するのか、考える時間ももったいない」。実際に投票に行くかどうかは分からない。
就職が決まった別の高校の3年生の男子生徒は、「8日は自動車教習所の教習が入っている。選挙に関心がない訳ではないが、自分のことで精いっぱい。期日前投票にも行かないと思う」と話した。
生徒が進路を決める極めて重要な時期で、市内の複数の高校は、普段の授業で主権者教育をしているとして、特段何もしないという。ある高校は「週1日となっている登校日に、一般的なこととして衆院選の話をする。一有権者として(投票するかどうか)生徒自身で判断してほしい」と話す。
松本市選管も「受験シーズンであり、(学校や生徒へ)直接の啓発はできない」とする。投票所入場券の発送に合わせて、初めての選挙となる18歳の約1300人に「そうだ!選挙に行こう」と呼び掛けるはがきを発送した。従来の取り組みだが、百瀬誠事務局長は「はがきで投票に関心を持ってほしい」と願っている。




