山形村の気象情報システム 本年度末で廃止
2026/01/28
後で読む
山形村は27日、独自に運用している気象情報システムを本年度末で廃止する方針を明らかにした。平成10(1998)年に導入され、30年近く農業に必要な気象情報として村内の気温や降水量、風向、風速などを記録し発信してきた。畑の乾いた土が風で巻き上げられる春先の風食予報にも活用されてきたが、近年は「村民の関心も薄い」として廃止を決めた。
村議会全員協議会で、5年に1回の機器更新時期となる今年3月末の更新を見送る方針を示し、了承された。8年度以降の撤去も検討していく。
村によると、役場と下竹田、上大池、清水の4カ所に観測機器を設置し、現在は10年ほど前に故障した清水を除く3カ所で運用している。特に上大池は、気象庁アメダスの「松本今井」(松本市)でも観測していない相対湿度や日射量、日照時間を含む7項目を記録してきた。村のホームページ(HP)や村営有線テレビ(YCS)で随時発信し、委託業者の解析による風食予報も行われている。
一方、解析には年間約200万円が必要で、機器更新にも300万円ほどかかるため、村は本年度末の機器更新を前に農業関連団体などから意見を聴いて在り方を検討してきた。昨年6月にも住民アンケートを実施したが、回答は11件にとどまった。村HPでの閲覧も少なかった。
YCSの気象チャンネルも本年度末で終了する。蓄積された気象データについては村が保管し、HPにはアメダス松本今井などのデータを提供する。村企画振興課は「村内には大規模水害につながる河川もなく防災面も影響は少ないとみられる」としつつ「今後は防災や防雪、風食防止対策を各担当課で講じていきたい」と話している。




