木祖・お六櫛 製作技術 国選択無形民俗文化財に 文化審答申
2026/01/24
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国の文化審議会は23日、木祖村の「お六櫛」製作技術を「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国の選択無形民俗文化財)」にするよう文部科学相に答申した。地域の伝統技術を記録し保存する制度で、選択後は記録作成への支援が受けられる。官報告示を経て正式決定となる。
お六櫛は木曽地方に伝わる木櫛で、地域に根差した製作技術が評価された。高度な手仕事を要する工程が特徴で、地域文化を象徴する技術として選択の対象となった。一方で、量産品や整髪剤の普及で需要が減り、継承の危機も指摘されている。
木祖村お六櫛組合長の篠原修さん(74)は「担い手が減る中での評価は励み。記録作成を次世代につなげたい」と話す。奥原秀一村長も「先人の努力が認められた。村として継承に取り組む」と述べた。
選択を受け、木祖村お六櫛組合が保護団体として記録作成に協力する。県内の同種文化財は31件目。あわせて、上田市の「松山犂」の製作用具・製品が登録有形民俗文化財に登録される。
お六櫛 硬く粘りのあるミネバリを素材に、細かな歯を手作業で刻む木曽の木櫛。歯を切る「手挽(び)き」という工程では刃の底に小さな〝山〟が残り、髪通りを良くするとされる。江戸期から続くが、職人は減少し、材料の確保も難しくなっている。道具の多くは職人の自作で、製作環境そのものも貴重な文化要素となっている。




