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2025年

「きそバス」利用堅調 運行2カ月利用実績 幹線は月平均1万2606人

2026/01/23
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 木曽の暮らしを支える「きそバス」は、昨年10月の路線再編で運行を始め、広域を結ぶ幹線と地域内を回る支線で構成される。開始2カ月分の運行実績がまとまり、再編後の利用の傾向と課題が見えてきた。幹線の月平均利用者数は1万2606人で、計画値の93%。再編直後としては堅調な滑り出しとなり、JRの空白時間を補う幹線では、中山道散策など観光利用も一定数みられるなど、地域の移動を支える役割を着実に果たしている。

 利用が広がる一方で、再編後の変化に対する利用者の受け止めも明らかになってきた。停留所の位置や乗り方が変わったことで「乗りたい場所で乗れなくなった」との声が寄せられ、利便性と効率化の両立が課題として浮かぶ。高齢者からは、乗り降りのしにくさ(段差)を訴える声もあったほか、南部幹線(南部地域を担う路線)では終点が木曽福島駅となり、従来の運行範囲を踏まえて本町(木曽町福島の中心市街地)方面への延伸を求める声も出ている。
 地域内を回る支線29路線では、区域運行の一部でスマートフォン予約が導入され、路線型のバスでは幹線との接続を意識したダイヤ調整が行われた。支線の月平均利用者数は1万8368人と幹線を上回り、地域内の短距離移動を担う生活路線としての利用が多いことが際立つ。
 乗継拠点となる20カ所のうち、巴淵、黒川ダム、バス回転場所の3カ所を、令和8年度内に交付金を活用して優先整備する計画だ。待合施設の新設や照明の設置など、冬季の利用にも配慮した環境づくりを図る。また、町村ごとに異なっていたバス停のデザインを統一し、路線カラーやナンバリング、英語併記を取り入れた分かりやすい表示に改める方針で、整備は12年3月までの完了を見込む。

幹線・支線の両路線で運行している「きそバス」