松本市の図書館、蔵書にICタグ セルフ貸出機、3月から運用
2026/01/22
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松本市は市内全11図書館の蔵書約130万冊を管理する「ICタグ」を導入し、3月上旬から「セルフ貸出機」の運用を始める。市が推進するデジタル技術を活用した「スマート図書館事業」の一環で、本を貸出機の台に置くだけでICタグが自動で読み込まれ、貸し出し処理が完了する。複数冊の一括処理も可能で、待ち時間の短縮といった効果が期待される。
利用者の多い中央図書館(蟻ケ崎2)と南部図書館(芳野)は、ICタグを活用した自動返却機とセルフ予約棚を設置する。いずれも小諸市に次いで県内2例目の導入で、この2館では職員が返却本を1冊ずつバーコードで読み取る処理や、窓口で予約状況を確認して本を引き渡す業務がなくなる。
盗難を防ぐため、ICタグを検知するセキュリティーゲートは9館に設ける。国重要文化財のあがたの森図書館(県3)と、構造上で設置が難しい本郷図書館(浅間温泉2)は配備を見送った。市によると年間1000冊以上の蔵書が所在不明になっており、盗難や貸し出し処理の漏れがなくなる効果が期待される。
塩尻市や安曇野市など県内6市町村の図書館はすでにICタグが導入されており、市は本年度一般会計当初予算に導入費用約1億900万円を計上し、準備を進めていた。利用者の利便性が向上するだけなく、職員の窓口業務が減ることで利用者の資料探しに対応できる時間が増えるといったメリットもある。
臥雲義尚市長は21日の定例記者会見で「これらのサービスを利用していただき、図書館の貸出冊数が増えることを期待したい」と話した。



