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2025年

趣味の木彫り 皆を笑顔に 塩尻・宗賀 向井幸男さん50年

2026/01/17
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「材料をどう切り出すかが難しいね」と木彫作品を手に話す向井さん

 塩尻市宗賀の自営業・向井幸男さん(75)は、趣味で50年にわたって木彫作品を作っている。七福神や干支の動物、鶴や亀、「ピンコロ地蔵」など、見ると明るい気持ちになる物ばかりだ。地域の人に喜んでもらえたらと、地元の小井戸公民館に飾っている。
 庭先の小さなスペースが作業場だ。下書きをせずに、のみ、かんな、彫刻刀、やすりを使って、目見当で「ただひたすら彫り進める」のが自己流という。人形は顔の表情で印象が変わるため、目やまぶた、口などを作る時は慎重になる。七福神の鼻は、観音様のような筋の通った鼻ではなくて「団子鼻にした方が愛らしい感じがする」と考えて丸みをつけた。
 見栄えをよくするために、砕いたクルミの油を塗ってつやを出したり、木くずを焼いた時の黒いすすを水で溶かして塗って重厚感を出したりと工夫する。
 電気工事士として働いていた若い頃に、出張先で余暇時間に気軽にできることとして木彫を始めた。干支の物を幾つも作ってきたが、巳年から午年になった今年は「馬と蛇を合わせた作品を作ろうかな」と思い描いている。