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2025年

古民家再生の第一人者・降幡廣信さん文化庁長官表彰

2026/01/16
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 文化庁は15日、文化活動で優れた成果を上げ、文化振興に貢献した人や団体に贈る本年度の「文化庁長官特別表彰」の表彰式を京都市で開いた。全国で6人と3団体が受賞し、県内では古民家再生の第一人者として知られる建築家・降幡廣信さん(96)=安曇野市三郷温=が選ばれ「古民家再生の普及啓発に多大な貢献をしている」などと評価された。

 降幡さんは旧三郷村温出身。松本第二中学校(現松本県ケ丘高校)から関東学院大学建築学科へ進学。昭和36(1961)年に家業を継ぎ、山共建設3代目社長に就いた。38年に設計部を分社化し降幡建築設計事務所を設立、社長を兼務した。
 57年に国内初の民家再生工事を行い、これまで350棟をよみがえらせた。新築を含めると手掛けたのは500棟余りで、安曇野では田淵行男記念館(豊科)などを建てた。民家再生の方法論を確立した業績により日本建築学会賞を受賞し、パリで古民家を移築再生するなど海外でも知られる。古民家の特長を生かし、現代の暮らしに寄り添う「100年住み継がれる家づくり」に今も取り組む。山共建設と降幡建築設計事務所の相談役を務め、後進の指導に当たる。
 式後の市民タイムスの取材に「長年の民家再生の思い出と重なり感無量。あらためて重責も実感した。各界で活躍する受賞者の皆さんからも刺激をいただいた」と話した。人生のテーマは「勤労長寿」といい「生涯現役で働き、世のため人のために役立たせてもらうことが長生きにつながる。あと10年は働いて地域に貢献したい」と力を込めた。
 特別表彰はロックバンドTHE ALFEEや作曲家の千住明さんらも受賞した。