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2025年

塩尻・広丘短歌会 初の合同歌集 21人の自選作品

2026/01/14
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出来上がった『広丘』を手にする会員

 短歌愛好者21人で活動している塩尻市の広丘短歌会が、第1合同歌集『広丘』を刊行した。原新田短歌会と広丘公民館短歌会が合併し、令和5年に始めた広丘短歌会の活動で会員が出したものから、それぞれに自選した作品を1冊にまとめた。今後の活動への機運を高めると共に、対外的に会の存在をPRする。
 1人が25首(入会1年以内の人は10首)を選び、作者ごとにまとめた。
 広丘公民館短歌会の最初期から活動する青柳正江さん(90)は「31文字を日記代わりに、人生を短い文章で残しておける」と短歌の魅力を語る。合同歌集を読み「仲間の人生が見える。自身の作歌に参考になる」と話す。
 日常生活の出来事や家族への思いなど、歌題はさまざまだ。水谷弘子さんは「皺伸ばし眉を描きつつ亡き母の同じ仕種をふと思ひをり」などの作品を載せた。二木紀美子さんの「夫跳ねてサーカスみたいに猫跳ねて私も跳ねて夜が過ぎ行く」などもある。最近、入会した人もいる。昨年4月に加わったばかりの福田由貴さん(51)は「自作を見られるのは恥ずかしい」とはにかむ。
 市北部交流センター・えんてらすで開いている月例会は、それぞれが事前に提出した作品について、作者名を伏せて感想を述べ合う形で進めている。
 『広丘』の名前はかつて地域で編まれ、3号まで刊行された同名の合同歌集からもらった。今後の編さんも視野に「第1」の文字を冠した。藤森円代表(54)は「短歌の里と呼ばれる地域だが、実際に作る人は減っている。作歌の機運を高めて短歌会を知らしめ、再び盛り上がっていければと思う」と話す。
 『広丘』は中島書店高原通り店(広丘高出)、神田堂(広丘野村)で扱っている。1500円(税込み)。問い合わせは藤森さん(電話050・7121・7766)へ。