「鳥追いだ」福の神招く 松本で小正月の伝統行事
2026/01/11
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松本市和田の和田町町会で10日、子供の小正月行事「鳥追い」が行われた。地元の芝沢小学校3~6年生12人が「きょうは誰の鳥追いだ」「ホンガラホイ、ホンガラホイ」と歌い、地域を巡った。
鳥追いには、農作物に被害をもたらす鳥を追い払う意味があるという。リヤカーに載せた太鼓で拍子を取り、かねも鳴らしてにぎやかに歩いた。2班に分かれて希望があった約80軒を全て回って「福の神」を招き、お駄賃をもらった。
鳥追い行事はかつて広範囲で行われていたが、今も続ける地域は少ないという。和田町町会も新型コロナウイルス禍にあった時期に休止を余儀なくされ存続が危ぶまれたが、昔からの住民に行事のいわれや歌の節回しを子供たちが教わり続行がかなった。
6年生の泉澤巧輝君(11)は「みんなで元気よく回り、成功してよかった」と笑顔だった。窪田敏郎町会長(68)は「子供が少なくなったが、伝統行事が今もつながっていることを大切にとらえたい」と意義を語った。子供たちを迎え入れた川窪茂さん(75)は「子供たちの元気な声に福の神が舞い込んでくると信じている」と目を細めていた。



