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2025年

新春祝う狼煙の煙 木曽谷中心に17カ所で

2026/01/05
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強風に流されつつも、青空へ伸びる瞬間に拍手が起きたのろし(木祖村薮原)

 南木曽町から塩尻市までの木曽谷一帯で4日、合図の煙が次々と立ち上がった。新年の訪れを祝い合う「木曽谷新春狼煙挙げ」。午前10時半、ヒノキやスギの青葉をくべた白煙が冬空へゆっくりと伸び、集まった住民たちは、一年の無事を願いながら見守った。
 木祖村薮原の木曽川河川敷にある「水の始発駅公園」近くには、家族連れや地域住民など約40人が集まった。ドラム缶2本を縦につなげたのろし台から勢いよく煙が吹き上がると、思わず声を上げる人もいた。風に流されることが多かったが、風が弱まり白煙が青空へまっすぐ伸びた瞬間には拍手も起きた。
 点火の合図を務めた実行委員会代表の柳川浩司さん(69)=木祖村薮原=は、白煙を見つめながら「活発な一年になってほしい」と話していた。
 狼煙挙げは、南木曽町の住民組織・妻籠を愛する会が「木曽谷の連帯感を形にしよう」と平成19(2007)年に始めた。今では郡内外に広がり、今年は17カ所で計240人ほどが参加した。
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のろしを上げる住民たち(塩尻東地区)

 中山道の塩尻宿がある塩尻市の塩尻東地区でも4日、木曽谷新春狼煙挙げの一環として、住民が地区センターの駐車場でのろしを上げた。
 ドラム缶などを使った高さ4メートルほどののろし台を二つ用意し、他の地点と同時に午前10時半に点火した。中の稲わらやスギの葉がいぶされると、モクモクとした煙が、青空に吸い込まれるように上っていた。
 塩尻東地区は中山道で木曽地方とつながっている縁から、5年ほど前から木曽に合わせて新春にのろしを上げている。主催した塩尻東地区地域づくり連絡協議会歴史・文化部の諏訪洋二部長は「のろしがうまく上がると良い年になりそうな気がする。みんなが健康で暮らせる一年になってほしい」と願っていた。