松本献血ルーム 年の瀬も協力者でにぎわう
2025/12/31
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県赤十字血液センターの松本献血ルーム(松本市中央1)には、年の瀬が迫った30日も多くの人が訪れ、献血に協力する姿が見られた。「気楽にできる社会貢献」「(自分の血液を)使ってもらえるならありがたい」―。さりげない善意が社会を支えている。
松本市大村の団体職員・室久志織さん(33)は今年の「献血納め」で訪れた。月1、2回協力しており、同日は70回目の献血だった。「休みで時間があれば『ちょっと行っとこうかな』という感覚」。栃木県の高校時代に授業で献血を学び、「社会貢献できるなら」と、通学路にあった献血ルームに行ったのが始まりだったという。
166回目の献血をした会社員の北澤政之さん(59)は、茅野市から訪れた。最近は月1回の頻度で協力している。献血が日常生活の一部になっており、「来年も足しげく通いたい」と笑顔を見せていた。
献血ルームは11月に、旧松本パルコ前から南隣のビルに移転した。伊那市の会社員・髙嶋海来さん(28)は、新しい施設での献血は初めてで、「さらにいい雰囲気になった」。献血は「健康であれば難しいことではない。人のためになれば」と話していた。
今年の献血ルームは、松本パルコの閉店で買い物ついでの献血者が減ったとみられたことや、施設の移転もあり変化が大きかった。織田貴之所長は献血者の協力に感謝し、「今年以上に献血者の確保に向けて頑張りたい」と意気込んでいた。
31日と1月1日は休みで、2日に営業を始める。



