松本・こども食堂に長蛇の列 年越しそばや米 無償提供 ホットライン信州
2025/12/31
後で読む
物価高騰に苦しむ家計を助け、新年を明るく笑顔で迎えてもらおうと、松本市のNPO法人・ホットライン信州は30日、市内の島内公民館で「年越しこども食堂」を開いた。米や野菜、生活用品や衣類のほか、手打ちの年越しそばを無償で提供し、幼い子供連れの家族など少なくとも約500人が列をつくった。

地域の企業や団体、農家や個人から提供された物資が会場に所狭しと並べられた。米は1家庭に5キロを配布。大根、長芋、リンゴといった旬の青果や牛乳、防寒着、生理用品、防災用品などもあり、来場者は必要なものを受け取った。
地元の島内東方そば会同志会の手打ちそば150食のほか、温かいうどんや豚汁も振る舞われた。子供4人を育てる市内の主婦(34)は「とにかく食べ盛りなので近年の物価上昇は本当にきつい。支援がありがたい」と喜んでいた。
10年近く続く取り組みで、当日は約60人のボランティアが運営を支えた。ホットラインの青木正照専務理事(76)は「ニーズが減ることが願いだが現実は真逆。厳しい状況下、皆で支え合い、笑顔で正月を迎えられるように」と願っていた。



