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2025年

八十二長野銀あす発足 地銀預金量全国9位に 店舗営業は1月5日開始

2025/12/31
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 1月1日に合併する八十二銀行(長野市)と長野銀行(松本市渚2)は30日、それぞれの銀行としての店舗営業を終えた。長野銀のATM(現金自動預払機)は30日で使用ができなくなったが、事前に周知が進んでいたため、松本地域では大きな混雑はみられなかった。年末年始にシステム統合の作業を進め、合併後の「八十二長野銀行」は1月5日に店舗の営業をスタートさせる。
 両行は令和4年9月、経営統合に合意したと発表。翌年6月に八十二銀が長野銀を完全子会社化することで経営統合し、合併に向けて準備を進めてきた。八十二銀を存続会社、長野銀を消滅会社とする吸収合併方式となる。
 金融庁の3月末時点の地方銀行のデータによると、新銀行は預金量で全国9位の規模になる。八十二銀は全国12位だが、長野銀の預金量と合わせると、広島銀行(広島市)、京都銀行(京都市)、七十七銀行(仙台市)を上回る。八十二銀によると両行合わせた預金残高は9月末時点で9兆5220億円。貸出金は6兆5776億円になる。
 両行は合併記念キャンペーンとして合併後の1月5日から12月31日まで、「ATM手数料無料キャンペーン」を実施する。土日祝日の現金の引き出しや預け入れの手数料が無料になる。コンビニや提携金融機関のATMは対象外。