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2025年

今年最後の競り 威勢よく 松本・公設卸売市場で止市

2025/12/30
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今年最後の競りで活気づく競売場

 松本市笹賀の市公設地方卸売市場の青果部門で29日、今年最後の競り「止市」が行われた。年末年始の需要に備えて仲卸業者や青果店経営者らが旬の野菜や果物などを競り落とし、猛暑などに悩まされた今年一年を締めくくった。
 青果卸「R&Cながの青果」の競売場には、買い付け人約40人が集まり、全国から集まった段ボール箱に入った野菜や果物を見極め、競り人の威勢のいい呼び掛けに応じて競り落とした。
 同社によると、今年は猛暑や小雨などの天候不順で果物が高値傾向になったという。野菜は安定的な供給となったが、温暖化の影響は今後も続く可能性があり、同社松本支社の西澤智成支社長は「天候の影響は大きい。今後は暑さに強い青果などが必要になる」と見通し「来年も消費者の求めに対して良い物を流通させるようにしていく」と話していた。
 青果部門の止市にはJA松本ハイランドの職員も訪れ、買い付け人に一年の協力に感謝の言葉を述べた。JA営農部の輿久展次長は「高温小雨などの厳しい環境に対応した品目の研究や栽培に力を入れていきたい」と話していた。