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2025年

信大ラグビー部が2年連続全国大会へ 練習に工夫重ね指導者不在など乗り越える

2025/12/29
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 信州大学ラグビー部が29日、名古屋市で開幕する第76回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会(日本ラグビーフットボール協会主催)に2年連続で出場する。創部以来、指導者がおらず、キャンパスが分散する“たこ足大学”という不利な条件ながらも、部員たちは練習に工夫を重ね、全国への切符を今年も手にした。28日にはOB会が支援金を送り、激励した。
 信大、新潟大、茨城大、群馬大の4校が出場する関東2区予選を勝ち進んで優勝した。キャプテンの石川泰成さん(21)=工学部3年=は「ディフェンスが強い自分たちのプレースタイルを生かせた。昨年はベスト4だったので決勝に進み、優勝したい」と意気込む。
 部員25人は松本、長野、上田、伊那のキャンパスに分散し、合同練習は松本で土曜日のみ。常駐の監督やコーチはいない。ゲームキャプテンの堀江恭介さん(23)=教育学部3年=は「不利な分、プレースタイルを確立できるよう、3年生7人で練習メニューを考え合っている」と語る。
 28日は、松本キャンパス(松本市旭3)のグラウンドでの練習にOB会長野支部の3人が駆け付け、OBから集めた支援金189万円を手渡した。支部長の南真一郎さん(61)=安曇野市堀金烏川=は「まだ見ぬ景色を見せてほしい」とエールを送った。
 全国大会は4回目の出場となる。8校が出場し、トーナメント戦を行う。初戦は29日で鹿児島大学と対戦する。

2年連続で全国大会へ出場する信州大学ラグビー部