「おかえり」再会に笑顔　帰省ラッシュ始まる

　年末年始の休みをふるさとや行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが２７日、始まった。中信地域の鉄道や高速道路、空路は混雑し、駅や県営松本空港では家族や友人らとの久しぶりの再会を喜び合う人たちであふれた。今年の年末年始の休みは１月４日までの最大９連休となり、帰省ラッシュのピークは３０日と見込まれている。
　松本市のＪＲ松本駅は、中央東線の特急あずさで首都圏から、中央西線の特急しなので中京方面から乗車してきた家族連れらで混み合い、改札口付近には子供や孫を迎えに来た人たちの姿も見られた。宮﨑瑠美さん（４０）＝東京都＝は長女・咲愛ちゃん（６）、次女・美莉衣ちゃん（４）と一緒にあずさに乗って松本市島内の実家に帰省し「のんびり過ごし、四柱神社に初詣に行きたい」と話し、咲愛ちゃんは「松本大好き。アルプス公園に行きたい」と声を弾ませた。
　松本駅の構内放送は１１月に更新され、声優・沢田敏子さんの語尾を伸ばした「まつもと～まつもと～」の名物音声が聞けなくなった。松本市波田の実家に埼玉県から帰省した女性（３０）は「駅の放送が変わったのは少し寂しい」と話し、迎えに来た母親（６０）は「また以前の音声を聞けるようにしてほしい」と願った。
　松本空港の到着ロビーも混雑した。福岡便を利用して木曽町に帰省した渡澤幸貴さん（２８）は母親の由香さん（５８）と半年ぶりに再会し「実家でおいしい物を食べて、家族でやぶはら高原スキー場に行く」と話していた。
　定期便を運航するフジドリームエアラインズ（ＦＤＡ）によると、年末年始は満席の便が多く、２２日時点で松本着便の予約率は３０日が９７.１％となっている。
　Ｕターンラッシュは１月３日ごろにピークを迎える。