松本地域のスキー場奮闘 シーズン到来 Mt.乗鞍と野麦峠
2025/12/28
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年末年始休みが27日に始まり、松本地域にも本格的なスキー・スノーボードシーズンが到来した。松本市安曇乗鞍高原の「Mt.乗鞍スノーリゾート」は同日、今季初めて全4基のリフトを稼働させ、家族連れなどが雪質を確かめるように滑りを楽しんでいた。20日にオープンした奈川の野麦峠スキー場は、雪不足などのため22~26日に運休したが、27日に営業を再開した。
Mt.乗鞍は、昨季に続いて18歳以下の1日リフト券が無料で、家族連れや若者グループの集客に力を入れている。今年は近くにある湯けむり館の協力を得て、小学生以下に無料入浴券を贈る取り組みを始めた。
シーズン券の売り上げが例年より増えているといい、支配人の佐藤聡乃武さん(47)は「今年はPRに向けて早めに動くことができた。目標の最低ラインは昨年以上の集客」と気合を入れている。
野麦峠は、1月1日午後1時半ころから恒例の餅つき大会を開き、きねと臼でついた餅をお汁粉にして来場者に振る舞う。物価高の中で1日リフト券を4000円のまま据え置くなど、リピーターが訪れやすい環境づくりを進めている。リフト4基のうち稼働しているのは1基のみだが、年内に2基目の稼働を目指している。
支配人の千葉洋輝さん(34)は「(運休で)出鼻をくじかれてしまったが、うまい下手に関係なく楽しんでもらいたい」と話している。




