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2025年

手作りゴジラ、松本駅へ 自由通路で「第2章」スタート

2025/12/28
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 松本市庄内地区の住民有志でつくる庄内盛々会が手作りした高さ3.5メートルのゴジラ像が、松本駅東西自由通路に移設される見通しになった。10月から地元の複合施設・ゆめひろば庄内に展示し、高い完成度が評判となっていた。来年2月には移設を完了させる目標で、観光客も含め、より多くの人が見られる場所で、手作りゴジラの第2章が始まる。

ゴジラ像の解体を進める盛々会メンバー
松本駅自由通路への移設に向け、慎重にゴジラ像の解体を進める盛々会メンバー

 盛々会メンバーが27日、移設に向けた解体作業をした。頭部、胴体、尾、背びれと分割し、慎重に運び出した。「再生」を前提にしているため、なるべく損傷は防ぎたい。上半身を切り離し、足場の狭い空間を無事に通り抜けると「よし!」「やったぁ」と声を上げ、ハイタッチをしていた。
 松本市出身の映画監督・山崎貴さんが手掛けた映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」の米アカデミー賞受賞を喜び制作した。60代、70代を主体とする約30人のメンバーが半年にわたって毎夜のように集まり、段ボールやベニヤ板などで、マイナスワンのゴジラを忠実な縮尺で再現した。10月の完成お披露目では、山崎監督から「制作の大変さを容易に想像できる大きさ!迫力!お疲れさまでした」とメッセージが届いた。
 いったん保管場所に移して修繕した上で、自由通路で組み立てる。盛々会会長の大嶋健資さん(71)は、移設に向け「もっと手を加えたかった部分もある。バージョンアップしたい」と意気込む。「駅の自由通路なら、観光客にも山崎さんが松本市出身だと知ってもらえるはず」と楽しみにしていた。