安曇野市長選無投票か 務台氏が不出馬表明 事前審査に中山氏陣営のみ
2025/12/27
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太田寛市長の死去を受けて行われる安曇野市長選挙(来年1月11日告示、18日投開票)の立候補届け出書類の事前審査が26日行われ、出馬表明している新人で副市長の中山栄樹氏(73)=穂高柏原=の陣営のみが出席した。態度を保留していた前衆議院議員・務台俊介氏(69)=豊科=は同日、不出馬の意向を表明。中山氏以外の立候補の動きは沈静化し、無投票の公算が大きくなっている。
中山氏は、19日に開かれた市議会12月定例会の閉会あいさつで「副市長として培ってきた経験と知見を市の発展のために生かしたい」と立候補の決意を表明。太田市長の後援会有志や宮沢宗弘・前市長、望月雄内・前県議会議員らの支援を受け、態勢を盤石にして選挙に臨む。
務台氏は、先んじて出馬の意向を示していたが、中山氏の出馬表明を受け態度を保留。26日には支援者を集めて意見を聞き不出馬の意向を表明した。報道陣には「(中山氏と)どちらがいいのか問いたい気持ちはあった」としつつも「太田さんの後、市民が心を一つにしてまとめていかなければならない。市を二分した戦いをするのがいいのかどうか」と断念した理由を述べた。
17日の立候補手続き説明会には中山、務台両氏のほか、同市区選出の県議会議員・小林陽子氏(54)=穂高=の陣営も出席したが、後日、出馬しない考えを表明。同じ現職県議で動向が取り沙汰された寺沢功希氏(51)=豊科=も取材に「県議として引き続き働いていく」と話した。
市選挙管理委員会によると、20日に立候補届け出書類を持ち帰った人が1人いるが事前審査には出ていない。



